2014年8月12日 投稿者: Kandori

男の子のやさしさ

コーチング グラン・ジュテ
心が目を覚ます”愛と意志”の【愛学講座】
(子どものこと)
神鳥貞子(かんどりていこ)です。



5年生。

学級で野球をすることになりました。

子どもたちが相談して、
全員で野球をすることになったのです。
野球をやったことのない女の子も一緒にすると決めたのです。

どのようにすればみんなで楽しめるかを
話し合って、
アイデアを出し合い、
工夫して野球をすることになったのです。

男の子の中には野球の少年団に入って、
毎日厳しい練習に明け暮れている男の子が四人。、

その四人が二人ずつに分かれてチームをつくる。
やり方を教えながら試合を進める。

ルール
①ツーアウトでチェンジ。
②女の子は硬式テニスラケットで打つ。
③使用ボールは硬式テニスボール。
④審判が判断しずらい場合はじゃんけん。
以上。

私は審判。
よく見て、判断ミスのないように。
審判のあいまいさは、試合への挑戦意欲を
殺ぐことになるので、
私の役割も重要。

心配なのは女の子たち。
何をどうすりゃいいのか・・・。

ピッチャーは女の子。
上投げでかなり近い距離から投げる。
彼女は緊張している。 
動揺が隠せない。
初体験、思いっきり、しかも力任せに、
バッターめがけて投げる。
真剣な姿。

野球の少年団に入っている子は、
どんないきなりなボールであっても、
楽々ホームラン。
もちろん野球のバットを使っている。

必ず、どんなボールでもミートさせて、
お見事。
カッコいい。
合わせて、みんなにやり方を教え、
プレーでは、機敏に動く。

その姿から醸し出される、
『野球とはこうするのだ!』オーラが出ていて
みんなに伝染していく。
勢いのある雰囲気が創りだされていく。

真剣そのもの。
絶対に打ってやる!。
絶対にアウトにするぞ!。

打ったボールをファーストまで、すごい速さで投げるので、
走っても間に合わず、
ほとんどアウトにしている。

本気の勝負。
自分たちがモデルになって
みんなを誘っている。

みんなの気持ちがだんだん前に出てくる。

野球少年団の時のように、本気でバットを構えている。
バットを構えたら、
いつもそうすると、身についているのであろう。

彼らには
余裕がある感じがする。
自信を持っている。
だから、やさしくなれる。

失敗しても、
責めたリはしない。
カバーしようとしている。

この雰囲気に、私は感動している。

心地よく、
あたたかく、
それでいて、真剣勝負。

あまり経験のない子たちのひとつひとつのプレーに
だんだんと磨きがかかり、
はじめはよくわかっていなかった女の子たちも、
いつの間にか、調子が出てきている。
交代で、私も私もと
ピッチャーをやっている。

初体験のピッチャーの投げたボールは、
どこに投げられるかわからない。

どんないきなりなホールでも、

必ずホームランを打ってしまうから凄い。

打たれたピッチャーも、

あんなボールよく打てるなあと、

感心している。



運動能力抜群。

体力テストでの記録もかなり良いのだけれど、
それだけではない。

投げたボールは絶対に
打ち返すという気迫と、意気込みが感じられる。

不安げにバッターボックスに入って、

硬式テニスのラケットを構えている女の子には

親切に、わかりやすく、指示を出している。

頼もしくもあり。
やさしくもあり。

みんなが楽しめるように、
思いっきり全身でやっているのが
私にも、女の子たちにも伝わっている。

闘志がぶつかって、
命が燃える!
それでいて、
なんとなく、和気藹々

子どもたちの一体感!

みんなの笑顔!
元気な叫び声!

審判の声もつられて、勢いが出る。
明るくアウト!と叫んでいる。

充実感が伝わってくる。

どんな気分って聴いてみればよかった。
でも。
聴かなくても感じられる。

チャムが鳴った。

途中でも、試合終了。

みんな、楽しかったと言って教室に戻って行った。

みんなに「片付けはやっとくから。」と言って、
野球少年団の四人は
楽しかったこの時間を楽しそうに振り返りながら、
ベースやグローブを一緒に片付けている。

子ども心に灯をともす

自立につながる少しの歩みになりますように!

あなたの心に灯をともす



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