2014年3月3日 投稿者: Kandori

家庭力2「一瞬の光が未来への道に」

孫がもうすぐ一年生になります。

筆記用具、特に、鉛筆は、必需品の最たるもの。



入学説明会が終わって、学校で鉛筆の指定がなかったので、

お気に入りを買いに行きました。

以前に買ってあげた筆箱に、きちんと削って入れて、準備万端。



ところが、そろえた後で、

保育園からお祝いの“ミッキーの鉛筆”を

もらいました。





保育園の先生も応援してくれていると

嬉しそうにして、私に見せて一言、

「どっちを使おう。」

と。





「どっちでもいいよ。自分で決めたらいいよ。」

私は返しました。





私たち、祖父と祖母に買ってもらって鉛筆と

保育園でもらった”ミッキーの鉛筆“のどちらを使うか決めかねていたのです。



私たちを気遣ってのことなのか、

私たちに決めてほしいのか

真意は不明。





いっしょにトランプをしたり、DSしたり、お絵かきしたりして過ごして、

一時間以上経ってから、突然、

「やっぱり、これ使うわ。」と。



これとは、私たちのプレゼントの方でした。





遊びながら、話しながら、ずうーっと考えていたのです。



彼女自身で決めました。





ママ(孫の母・嫁)は、私たちと居る時の子どもたちを見て、

大人のように大きく見えると言います。





私たち夫婦は、孫と対等に接するように努めています。

そのことが伝わったような気がして嬉しくなりました。



ママにも、わかってくれていて、嬉しいと伝え、

子どもって、相手によっていろいろな姿になるのね。

孫をネタにして、お互いに想っていることを確認し合って、

楽しみました。





6年間生きてきた6歳と、8年間生きてきた8歳は、

わたしたちより経験は少ない。

その年齢で考えていることを

大事に受け止めようとしている私たちの目標が、

ママに伝わっている気がして、とてもほっとしています。





孫の自己決定に一瞬の光を感じます。





私は心の中で、

そうやって自分のことを決めていったらいいよ

と応援しています。





もし、私の判断を

孫自身の判断にさしはさむことが続くと、



いつも頼って言いなりになってしまうか。

度を越すと、押しつけがましい感じで、孫がうっとうしくなるか。

あるいはもっとエスカレートして、



挙句の果てに、大人の方が意を通したくなり、

“子どもっぽい、わがままで、自己中心的な大人”と

化してしまうことになりかねない。



相手に拠りかかったつながりができてしまいます。



ゆがんだ関係性が育まれることになるのです。





自己決定は、その時その時

自分で考えて選択していくのですから、

自分と向き合う力になっていきます。





どうしても、

迷いが解決できない時こそ、

大人の出番となります。



まず、解決できないことを明確にし、

よりよい解決に向けて整理し、

情報提供して自己決定を支援すれば、

目の前に一筋の光が見えてくるのだと思います。