ピアノコンクールに出場
私の顔を見て、最初に言ったことです。
「私ピアノのコンクールに出るの。」
彼女は嬉しそうに話すのです。
ピアノの先生に勧められたかららしいのです。
ちょっと前までは、
ピアノの練習が嫌で、
私たちを困らせていたのに・・・。
ピアノコンクールに・・・。
できるのかしら?
そんな私の心配をよそに、
もうすぐ行われるピアノの発表会の曲を聞かせてくれるのです。
苦しい練習にならなければいいと、
私は心配の先取りをひとり心の中でしています。
私は、きっと彼女の練習に巻き込まれるでしょう。
必ず巻き込まれると思います。
きっと、自分のことのように、
私までもが、苦しくなる時もあると思います。
『いよいよその道に入ったのか。』
私もまた、彼女と同様、彼女の挑戦する道に
覚悟をしなくてはいけなくなってきました。
そんな私の覚悟をよそに、
得意げにピアノを弾いているのです。
ピアノを弾くのが好きになってきているのはいいのですが・・・。
どんなピアノコンクールのか?
私としては、練習、練習が、頭から離れません。
彼女は意外と集中力があって、
興味のあることには、夢中になる。(子どもだから当然ですよね)
その流れに乗って、どこまでもどこまでも。
そんな簡単なものではないですよね。
理想は、”楽しく、夢中になって、時間の経つのも忘れて”です。
好きになってくれればいいのですが。
彼女はお腹にいる時から、音楽を聞いていたので、
細胞に音楽が染み渡っていると私は信じています。
ですが・・・。
聴いている人に伝わるように、
ピアノで表現するのは、
ピアノの技能とか・・・。
なんて考えてしまうと・・・。
そういえば
彼女はどちらかというと、
曲をピアノで弾くというより、
むしろ、曲の中に入って、その曲と遊んでいるという感じで、
結果として、ピアノから音が出ている感じを漂わせています。
コンクールというと