姉妹二人
姉妹二人
妹が今年の春、小学校一年生に入学しました。
少しずつ慣れてきましたと言いたいところですが、
その前から、大丈夫!
すでに姉が学校に通っているので、
学校は見たり聞いたりで、なんとなく体験済み。
「早く学校に行きたい。楽しみ。楽しみ。」と入学する前から
はしゃいでいました。
本人も家族のだれもが学校ってどんなところなのか、
イメージはすでに、具体的に描けています。
姉で経験済みですから、
新鮮さには欠けるかもしれませんが、落ち着いています。
姉が学校に入学した時を思い出すと、
本人はもとより、両親も
何もかもが初めての出来事でした。
学校に通う道、入学式の雰囲気、
一日のほとんどを過ごす学級での出来事。
どんなことが起きるのかしら。
大丈夫かしら。
ちゃんとやっていけるのかしらと心配にもなります。
家族の不安な気持ちを敏感に感じとって、
子ども本人(姉)はもっと気がかりです。
姉と妹では、
最初の一歩から状況が異なるのです。
妹は伸び伸び。
姉は慎重に、様子を見て。
私は兄弟姉妹の一番上で育ったので、
姉妹のうち、姉の気持ちに共感していると
感じる時があります。
なんだか姉が不憫で、
私と重ねて、
生きていきにくいことが
起こるかもしれなと
心配になる気持ちを抑えられない時がありました。
姉である私は、
何でも自ら開拓していくのが私の使命。
見本になる立場。
心細いけれど、自分の力を信じてやらねばならぬ。
そんな心境です。
それは私のこと
心配するのをやめよう。
見守ろう。
きっとたくましくやっていくよ。
何か困ったことがあったら、その時考えよう。
少し離れたところから見守ろう。
ある時期からそう決めたのです。
そう決めることができる私になったということでもあります。
心配性の心の窓を閉じてしまうと
感じ方や見方は
心配している顔から笑顔に。
“やっていけるよ。”
“応援してるよ~”。
心の中で、そんなメッセージを投げかけていました。
頑張っているね。
落ち着きが出てきたね。
それでいいんだよ。
いい感じ。
あなたはあなただから。
苦手なことも、
怖いって思うこともあるよね。
こんなにいっぱいいろいろなことがあったんだね。
ゆっくりだっていいんだよ。
どんなことがあったか教えてね。
メッセージを心の中で。
雰囲気で。
姉に言っているつもりでしたが、