母の信念
母の信念
今年になって雪がたくさん降ります。
以前、大雪が気にかかって
どんな様子かと、母に電話をすると、
雪はそれほど心配ではないらしく、
安心していると、
私があまり電話をかけてこないことの方が
気になっていたらしいのです。
そのことを指摘されてうちに、
いつも何か言われる(〇○される)感覚になってしまいました。
いつも指示・命令口調で
やらされ感のようなものを受け取ってしまうのです。
母が私に言う3つの言葉。
「ちゃんとしなさい。」
「親の私の言うことを聞きなさい。」
「おとなしくしなさい。」
それにもう一つ
「頑張りなさい。」
私は子どもの頃、相当育てにくかったのかもしれないと思うほどです。
顔を見るたびに、電話でも
何かにつけて、
言われているような気持ちになるのです。
そういう言い方、やめてほしいと思ってしまうほどに。
何か言われて我慢している感じです。
母にとってはあずかり知らぬことで、
これは私の側の問題なのです。
電話がないと言われたことが気になって、
しばらくして電話をすると、
一人で居るらしく88歳というのに、饒舌。
話の内容は地域の体操クラブのリーダーの仕事について
①会員の人にちゃんとしてほしい。
②勝手なことをする人がいるので困る。
私の言うことを聞きてくれない。
③私は我慢して、リーダーをやっているのに
気楽にしていることが腹立たしい。
④私はこんなに頑張っているのに、周りのみんなはそれほどではない。
この話を聴いていて、
私がいつも言われていたことと同じだと思ったのです。
母は私にだけでなく、
誰に対してもそれを求めて、
思い通りにいかないと
いらいらしているのです。
私はいつも小言を言われているようで、嫌になっていたのですが。
母の口癖というより、
これが母自身の生き方だったのだと気づいたのです。
今までの胸のつかえが取れていくのを感じました。
私に言ってきたことを信念にして
母は自らを生き抜いてきたのです。
「あなたはお母さんがいてくれたから、
今があるのやに。」と私に言ってくれた人がいます。
その通りだったのです。
それを実感した瞬間でした。
目の前が明るくなり、
母に感謝です。
心のしこりが取れて
胸のあたりがあたたかくなっています。
今日も大雪です。
朝、母に電話をすると元気にしていました。
雪がおさまったら、実家に行って話をいっぱい聞こうと思います。