2014年2月14日 投稿者: Kandori

母の信念

母の信念



今年になって雪がたくさん降ります。



以前、大雪が気にかかって

どんな様子かと、母に電話をすると、

雪はそれほど心配ではないらしく、

安心していると、



私があまり電話をかけてこないことの方が

気になっていたらしいのです。





そのことを指摘されてうちに、

いつも何か言われる(〇○される)感覚になってしまいました。

いつも指示・命令口調で

やらされ感のようなものを受け取ってしまうのです。







母が私に言う3つの言葉。



「ちゃんとしなさい。」

「親の私の言うことを聞きなさい。」

「おとなしくしなさい。」

それにもう一つ

「頑張りなさい。」



私は子どもの頃、相当育てにくかったのかもしれないと思うほどです。







顔を見るたびに、電話でも

何かにつけて、

言われているような気持ちになるのです。





そういう言い方、やめてほしいと思ってしまうほどに。

何か言われて我慢している感じです。







母にとってはあずかり知らぬことで、

これは私の側の問題なのです。







電話がないと言われたことが気になって、

しばらくして電話をすると、

一人で居るらしく88歳というのに、饒舌。





話の内容は地域の体操クラブのリーダーの仕事について

①会員の人にちゃんとしてほしい。

②勝手なことをする人がいるので困る。

私の言うことを聞きてくれない。

③私は我慢して、リーダーをやっているのに

気楽にしていることが腹立たしい。

④私はこんなに頑張っているのに、周りのみんなはそれほどではない。



この話を聴いていて、

私がいつも言われていたことと同じだと思ったのです。

母は私にだけでなく、

誰に対してもそれを求めて、

思い通りにいかないと

いらいらしているのです。





私はいつも小言を言われているようで、嫌になっていたのですが。

母の口癖というより、

これが母自身の生き方だったのだと気づいたのです。





今までの胸のつかえが取れていくのを感じました。



私に言ってきたことを信念にして

母は自らを生き抜いてきたのです。





「あなたはお母さんがいてくれたから、

今があるのやに。」と私に言ってくれた人がいます。





その通りだったのです。

それを実感した瞬間でした。





目の前が明るくなり、

母に感謝です。





心のしこりが取れて

胸のあたりがあたたかくなっています。





今日も大雪です。



朝、母に電話をすると元気にしていました。







雪がおさまったら、実家に行って話をいっぱい聞こうと思います。